「あなたは教師の仕事を定年までずっと続けられますか?」
私もそうでしたが、教師を続けることに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
そんな人に、とりあえず転職「活動」をしてみるという選択肢を提案してみたいと思います。
この記事では、教師からの転職活動を詳しく、わかりやすく解説していきます。
この記事を読めばわかること
- 「転職活動」と「転職」は違う
- 教師から転職する際の流れがわかる
- 自分の仕事に対する軸を定めることができる
「転職活動」=「転職」ではない
まずはじめに、転職活動という言葉について確認をしておきたいと思います。
それは、「転職活動」=「転職」ではないということです。
ポイント
転職活動 自分に見合う給料・待遇を確認しながら他の職を探すこと
転職 実際に他の職へ実際に移ること
つまり、転職活動は、あくまでも自分の現在位置を確認しながら他の選択肢を「探す」作業。
転職活動は「キャリアの健康診断」と呼ぶ人もいるぐらいで、定期的に転職活動をして、自分にどれくらい価値があるのか確認しておくというのも非常に有効な手段です。
教師の仕事は持続可能か
「転職」の話になると、「他の職場でやっていけるか不安」と考える先生も多いはず。でも、他でやっていけるかなんとなく不安だからこの仕事に居続けるほど、教師の仕事はあなたにとって完璧ですか?
私は「教師の仕事は完璧ではない」と思っています。もちろん、子どもたちの大切な時期に関わって成長を見届けられる教師の仕事は非常に魅力的ですよね。一方で、現代の考えからすると、「おかしくない?」と思うことも多いですよね。
教師の仕事の問題点
- 教師の仕事の課題
- どれだけ朝早くから夜遅くまで働いても給料は変わらない
- ほぼ強制的な部活動顧問
- モンスターペアレントの存在
- 「子どものため」の時間外労働
- 副業ができない
文科省もあまり抜本的な改革できる気配もなく、いつになったら解決することやら…といった具合。
これらが、苦じゃないという方は転職する必要はないでしょう。しかし、教師生活30年以上もの間、この環境でやり遂げられる自信がありますか?
少しでも「厳しい...」と感じる人は、他の仕事の選択肢を見ておくのもありなんじゃないでしょうか。
ここで強調しておきたいのですが、この記事は必ずしも「転職すべき!」と伝えたいのではなく、転職エージェントを「賢く」利用して、まずは社会における「自分の立ち位置」を確認してみるのはどうか、という提案をしたいと思っています。
では、実際の転職活動の一連の流れを見ていきましょう。
教師の転職ロードマップ:最低でも6ヶ月はかかる
転職の流れは次の通り
- 準備期間 1ヶ月程度
今の職に対する「ネガティブな本音」を書き出す
最優先する軸を決める - 転職活動 2〜3ヶ月程度
転職エージェントのカウンセリングを受ける
応募書類を企業へ送付
入社面接 - 内定獲得後 3ヶ月程度
内定通知をもらう
内定を承諾する
今の職場へ退職の意向を伝える
円満に退職するためにも、3ヶ月前に伝えるのがベスト
おおむね、転職するまでにかかる期間は6ヶ月です。
もちろん、相手の企業や自分の現状によっても変わってきますが、キリの良いタイミングで転職したいと考える場合は早めに動き出す必要があります。
「転職する気はそんなにない」という方は、転職エージェントのカウンセリングだけ経験するのもありだと思います。2、3日あれば準びして面談を受けることができますし、基本的には無料のところが多いですし。
準備期間にすべきこと
準備期間には、まず転職によって変えたい現状を整理しておきましょう。
転職により改善できる可能性のある条件
- 転職により改善できる可能性のある条件
- 収入
- 勤務時間(ワークライフバランス)
- 勤務地
- 副業の可否
この条件のうち、「自分の軸」を決めることが大切です。
「これを改善するために転職をする」という軸を持っておくことで、「もっといい条件の会社があるかも」、「やっぱりあの会社の方がいいかも」となって結局決められない状況に陥ったり、「高い収入に目が眩んでキツい仕事を選んでしまう」といったおそれを少なくできます。
そのためには、正直に今の仕事に対する「ネガティブな本音」をひたすら付箋に書き出すのが有効。全部出し切ることができたら、自分が求めている理想の働き方が見えてくるはずです。
例えば、私の場合は、副業をして実績を積みたいという思いがあったので、副業可能であることを第一条件としました。さらに、副業ができる時間がしっかりと取れるよう、ワークライフバランスも重視しました。
転職活動スタート
軸を決めたら、転職活動をスタートさせましょう。まずは転職エージェントのカウンセリングを受けてみましょう。これは無料で受けることができます。プロのエージェントと面談をすることで、自分の軸をさらに固めることができ、その軸にあった企業を紹介してもらうことができます。
転職カウンセリングを利用するメリット
- 自己分析(強みやこれまでの経験の整理)ができる
- 自己PRの内容の検討
- 将来へ向けたキャリアプランニング
- 希望する業界や仕事内容の把握
- 転職活動の具体的な方法の把握
- 求人情報の紹介
- 書類作成(履歴書、職務経歴書、エントリーシート)のサポート
もちろん最近では、Webでカウンセリングを受けることも可能です。
よくある勘違いとして、「転職するかわからないのに申し込んでいいの?」と不安に思う人も今す。しかし、「そもそも転職すべきかどうか」についても相談をして良いんです。少しでも転職に興味があるのであれば、積極的に活用するのが良いと思います。条件に合う企業がなければ転職しないのは当然の権利ですし。
転職カウンセリングはこんな人におすすめ
転職するべきか迷っている
転職の時期を悩んでいる
自分の転職市場価値が知りたい
転職活動をどう進めていいか分からない
自分に向いている仕事や企業が分からない
自分に合う求人を紹介して欲しい
応募書類の作成や面接に不安がある
カウンセリングを受けたら、次は応募書類の作成・送付です。
転職に必要な書類
- 履歴書
- 職務経歴書
- エントリーシート
これらの書類を元に、書類選考が行われます。そのため、「この人ならうちで頑張って働いてもらえそう」と思われるように受験する企業に合わせて自己PR等を考えて書類を作成しましょう。
書類選考が無事通れば、面接試験があります。その後、晴れて内定という流れになります。
内定獲得後
内定獲得後は、内定の承諾、そして今働いている職場へ退職の意向を伝える段階となります。
教員という仕事柄なかなか年度の途中だと変わりの講師の先生も見つけづらいということもあり、今の職場の先生に負担をかけずに転職するとなると、次の4月から転職できることが理想的です。
そうするためにも、早め早めに転職活動を始めることが必要となってきます。
まとめ
転職活動は上記のような流れになっています。
転職活動を気軽にしてみてはいかがでしょうか。