「探究」と調べ学習は異なるものだと考えています。
しかし、小中高生や先生方に幅広く見ていただきたいという思いからこのようなタイトルをつけています。ご了承ください。
この記事では、総合的な探究の時間「探究のプロセス」の一つに位置付けられている「情報の収集」に役立つWebサイトを紹介します。
中学校の総学・調べ学習にも活用できるサイトばかりです。
それでは、それぞれのサイトについて説明をしていきます。
文献調査|本や論文を探すなら
カーリル
全国7,300箇所以上の図書館の在庫状況を確認できるサイト。
リアルタイムの貸し出し状況も見られるので、せっかく借りに行ったのにない!ということも起こりにくい。
J-STAGE
国内の論文や学術書を検索することができる。
先行研究について調べるのであればまずはこれ。日本語のオープンアクセスの記事が多く、誰もが閲覧することができる。
Google Scholar
国内外の論文や学術書を検索することができる。
購読していないと読めない記事も多く、小中高ではうまく活用できないおそれがあります。しかし、世界の最先端の研究を検索することができるので本格的な研究をするのであればマスト。
ちなみにトップページには"Standing on the shoulders of Giants"「巨人の肩の上に立つ」という言葉が表示されています。これは、「先人の積み重ねた発見をもとに、新しい発見をすること」を意味しています。
統計資料を調べるなら
e-Stat 政府統計の総合窓口
各府省が公表する統計データを検索可能とした政府統計のポータルサイト。
データを使って人口ピラミッドなどのグラフを作成する機能、統計データを地図上に表示する機能などもあります。
参考:https://www.stat.go.jp/info/guide/public/kouhou/g6what.html
RESAS 地域経済分析システム
e-Statよりもデータの視覚化、地域経済に特化しているサイト。
地域調べ、地域探究活動に適しています。
実際にRESAS for teachersでRESASを取り入れた授業モデル案も提供しています。
高校生の課題研究・総探の先行事例を見るなら
みんなの総探ライブラリ
「全国探究コンテスト2020」に参加した全国の高校生の探究活動を検索することができます。
研究課題・研究方法などが簡潔にまとめられていて、研究計画を立てるのに役立つサイトです。
その他、総探に活用できるサイト
名古屋大学生のためのアカデミック・スキルズガイド
名古屋大学生以外にも役に立つ、研究に必要なスキルについてまとめられたサイト。
デザインもよく、本を読んでいるかのようにアカデミック・スキルが学べます。
伝わるデザイン 高校生のための研究発表の手引き
フォントの選択や図や表を見やすくする方法などの、「見せ方」を徹底的にわかりやすく解説している「伝わるデザイン」。その高校生向けサイトが作られています。
スライドやポスターの作り方など参考にしたい情報満載です。
以上、8つのサイトを紹介させていただきました。
ぜひ総合的な探究の時間や調べ学習にご活用ください。